転職成功者インタビュー

中部興産株式会社
鈴木彬史さん(マーケティング) 37歳

東京でスキルを磨いた北海道生まれのマーケターが、沖縄移住とIターン転職を実現。

北海道で生まれ育ち、東京のアパレルブランドやインテリアブランドの会社でマーケティングや広報のスキルを磨いた鈴木彬史(あきふみ)さん。20代で沖縄・宮古島の海に魅了され、「いつか沖縄に移住したい」と考えるようになった。

そして、コロナ禍でリモートワークが増えたことを機に、夢を実現することを決意。2021年6月、沖縄で不動産業を展開する中部興産株式会社にIターン転職した。未経験業界に飛び込む決め手となったのは、「この人の下で働きたい」と思える面接官(現社長)との出会いだったという。

転職から2年、宅地建物取引士や2級ファイナンシャル・プランニング技能士の国家資格を取得するなど不動産に関する知識を深めつつ、自社サイトのリニューアルやブランディング戦略など幅広い業務を手掛けている鈴木さんに、これまでのキャリアや転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年11月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
3回
活動期間
エントリーから内定まで70日間

転職前

業種
家具小売業
職種
企画・クリエイティブ
業務内容
マーケティング

転職後

業種
不動産業
職種
企画・クリエイティブ
業務内容
マーケティング

コロナ禍でリモートワークが増え、長年の夢だった沖縄移住を決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

中部興産株式会社は沖縄市に本社を構え、沖縄本島全域を対象として賃貸管理仲介・不動産売買・マンション管理・資産活用・相続サポートなど不動産業を中心とした生活提案を行っている企業です。

私は現在、デジタルメディア(HP/ポータルサイト/SNS)における日々の更新・運用とWeb広告プロモーションを主な業務とし、コンテンツや各種メディアを活用した会社全体のデジタルマーケティングを推進しています。

市場調査や競合分析から戦略・戦術の立案、キャンペーンの企画・実行、会社のブランディングなども手掛けています。

入社前のご経歴を教えてください。

新卒から12年間、アパレルブランドとインテリアブランドの事業会社で働き、そのうち7年間はマーケティング業務に従事しました。

ブランドプロモーションの施策立案・推進、広報、Webコンテンツ企画の立案、販促物の制作、市場・顧客分析、CRM(顧客関係管理)の設計・構築など幅広く経験してきました。

転職のきっかけは?

20代の頃から沖縄の美しい海に魅了され、「いつか沖縄に移住したい」と思っていましたが、当時は社会人として経験が少なかったこともあり、「もっとスキルを磨いて、成長してから移住しよう」と考えていました。

数年前にコロナ禍となり、自分と向き合う時間が増えました。リモートワークが増えたことで「これだけデジタル社会になったのだから、どの場所にいても仕事はできる」「自分が好きな場所で働きたい」との思いが強くなり、沖縄への移住を決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職活動を始めたのは2021年1月です。まずは以前にも使ったことがある転職サイト2つに登録しました。情報収集をする過程で「沖縄 移住 転職」などのキーワードでWeb検索したところ、リージョナルキャリア沖縄(運営会社:レキサン)のサイトが目に留まりました。

エントリーしてみると、担当コンサルタントのレスポンスが早く、また、とても親身に相談に乗ってくださいました。

個人での転職活動を含め3社から内定をもらいましたが、最終的にはリージョナルキャリア沖縄から紹介いただいた中部興産に決めました。

今の会社に決めたポイントは?

転職活動時に二つ条件を設けていました。一つ目は、沖縄の地元企業で沖縄や地域の発展に貢献できる会社であること。私は沖縄の文化や風土、歴史、自然にとても魅力を感じているので、より本気で仕事に取り組めると考えたからです。二つ目は、自分の経験やスキルを活かせる企業であることです。

これらの条件を踏まえて活動し、最終的に2社で迷うことになったのですが、決断の決め手となったのは、面接してくれた経営管理部の部長(現社長)との出会いです。

会社の未来に対する明確なビジョンを聞き、「自分の力は微力かもしれないが、この方についていき、会社を盛り上げていきたい」と思えたことが大きなポイントになり、入社を決めました。

残業は減り、インプットの時間は増えた。仕事もプライベートも充実。休みは全力で遊ぶ!

転職していかがですか?

私が入社する前の中部興産にはマーケティング関連の部署が存在しませんでした。そのため0から1を作るような、新たな取り組みや施策の立案、推進など、やるべきことがとてもたくさんあります。

手探りで進めながらも他部署と密にコミュニケーションを取ることにより、PDCAを回しながら、どんどん前に進めることができました。それは上司の理解や同僚スタッフの協力など、会社の風土が大きく関係していると感じます。

不動産業界は初めてだったので不安もありましたが、入社翌年には国家資格の宅地建物取引士や2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得できました。

転職して良かったと思うことは?

仕事もプライベートも、ともに充実した日々を送れていることです。仕事面では責任ある立場なのでプレッシャーもありますが、とてもやりがいのある仕事です。

東京で働いていた時は終電近くまで働く日が多く、目の前の仕事をこなすことに精一杯でした。中部興産では残業があまりないので、その分、自身の成長に繋がるようなインプットの時間を持つことができ、勉強や読書の時間を確保できるようになりました。

プライベートでは、念願だった沖縄移住が実現したことにより、休みの日は全力で遊んでいます!冬以外は毎週、海に潜っています。沖縄は行事やお祭りなどのイベントも多いので、毎日が忙しいです(笑)。

困っていることや課題はありますか?

沖縄には様々な社会課題がありますが、その中で空き家対策と高齢者の住居確保は不動産会社が取り組むべき課題と考えています。高齢化によって空き家問題が生じているにもかかわらず、有効な手立てや受け皿が無いのが現状です。

また、増え続ける高齢者を受け入れる物件が少ないという課題もあります。アパートやマンションのオーナー様がリスクと捉えてしまうからです。

我々だけではなく不動産業界が一丸となって、高齢者の方でも入居しやすいように環境を整えるなど、ハードルを下げる必要があると感じています。

生活面の変化はありましたか?

一番の変化は犬を飼ったことです。都内だとペット飼育のハードルが高かったのですが、沖縄に移住してから犬を迎え入れることができ、毎日の散歩や週末に一緒に出掛ける時間など、とても幸せを感じています。

それから、東京で働いていた時は不規則な食生活や運動不足が続いていましたが、移住してからはランニングを始め、健康面でも大きく改善されたと思います。昨年初めてマラソンとトレイルランニングにも挑戦し、完走できました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職はタイミングが大きく関係しますから、転職を考えているのであればアンテナは常に張っておくことが重要です。手元に情報があるのと無いのではとても大きな差が生まれます。

忙しい生活を送っていると目の前のことしか考えられない時があるかもしれません。そういう時こそ、一度立ち止まり、自分自身を見つめ、この先どのような生活を送りたいのか考える時間をつくってみてはいかがでしょうか。

ご家族のいる方はもちろんしっかり話し合うことが必要だと思います。ご自身と家族の価値観やライフスタイルを考えた上で、ご自身の中に一つでも信念があれば、きっと必要としてくれる企業はあります。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
長濱 雅徳

鈴木さんと出会ったのは、今から2年半ほど前のことです。東京都内で家具・雑貨を扱う企業の企画開発・マーケティング部に所属されていました。

会社や仕事に不満があるわけではなく、「コロナ禍で自身の人生について考えるようになった。自分の大好きな土地で仕事がしたい。そして今よりもっと成果を求められる、やりがいのある仕事がしたい」とご相談をいただきました。

第一印象で「沖縄へのIターン転職成功」を確信しました。それは、鈴木さんが高いスキルを有されていることはもちろん、沖縄移住への本気度(ダイビングがとても好きで何度も沖縄に来られている)を感じたからです。何よりお人柄が素晴らしく、沖縄の人とも円滑に関係を構築しながら物事を前に進められる方だとお見受けしました。

いくつかの求人・企業を提案させていただく中で、不動産業を営む中部興産株式会社に興味を持っていただきました。複数社から内定が出ていた中で、面接を担当された同社の新垣貴雪社長(転職当時は部長)の本気度や会社の将来性、ポジションやミッションなどを勘案され、同社への転職を決意されました。タイミングもありましたが、良いご縁を繋ぐことができて良かったです。

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