転職成功者インタビュー

ガリレオスコープ株式会社
今井幸雄さん(仮名・新規事業開発) 45歳

千葉から沖縄へIターン転職。趣味も仕事も充実した日々。

沖縄に拠点を持つガリレオスコープで働く今井さんは、45歳にして長年の夢であった沖縄へのIターン移住を実現した。転職のきっかけは、コロナ禍による自身を取り巻く環境の変化や、45歳という年齢だったという。移住して数ヶ月。沖縄支社長として新規事業開発などを推進する一方、プライベートでは休日にロードバイクや沖縄空手を満喫しているという今井さんの移住生活や転職体験談を紹介する。(※本記事の内容は、2021年10月取材時点の情報に基づき構成しています。)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで18日間

転職前

業種
人材紹介事業
職種
事業企画マネジャー
業務内容
事業企画マネジャーとして業務オペレーション・サービスモデルの改善、品質向上、IT化、BPO化など

転職後

業種
IT・WEBサービス
職種
新規事業開発・事業企画、沖縄支社の支社長
業務内容
ITに特化した人材紹介業。新規WEBサービスの事業企画。

人材紹介業で培った長年の経験と実績を、移住地である沖縄でも生かしていく。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

現在は、株式会社ガリレオスコープの沖縄支社長を任されています。県の事業でもある沖縄県へのIT人材向けUIJターンイベント事業の運営と、県内のIT企業に対する人材紹介事業の責任者として活動しており、自社開発のサービスであるオンラインイベントシステムの企画・営業も行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、1社の経験を経て、株式会社リクルートに入社しました。新卒向け就職情報サイトの会員獲得業務に従事した後、転職支援サービスのキャリアアドバイザー業務を担当。約2年半は転職希望者の支援をさせていただきました 。その後、事業企画職として、社内業務のIT化やセンター化に貢献しました。大きな仕事でいうと、札幌や沖縄にOSセンターを構築したり、サービスモデルをフロー型からストック型へ転換する仕組みづくりを行いました。自身の中では、事業の業務効率化に貢献できたことが成功体験として強く印象に残っています。マネジャーとしては、最大30名の社員のマネジメントを行いつつ、業務オペレーションの効率化やサービスモデルの変革に貢献しました。拡大する事業の生産性を向上させ、いかに外部のリソースを使ってコストダウンができるかなど、抽象的な経営課題や事業課題に対して、課題や論点を整理し、具体的なゴールラインの指標と解決の施策設計を得意としています。

沖縄移住のきっかけは?

元々リクルートの沖縄拠点立ち上げの際、年に5~6回は沖縄を訪れていました。趣味でやっていた空手の流派が沖縄であったため、沖縄には縁がありました。今回の転職について具体的な経緯をお話すると、もともと空手の友人が、沖縄県内の物流などのDXプロジェクトに参画しており、その話を聞く中で、自分自身もワーケーションであったり、副業としてなにか大好きな沖縄の仕事に関われないだろうかと思うようになりました。そこから、移住や転職について本気で考えるように。ちょうど45歳になり、あと5年経って50歳になったら、今後の自分自身の選択肢が変わってしまう。いつか沖縄にいきたいと思っているうちに、時間だけが過ぎてしまうのはもったいないと考え、行動に移しました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職に関しては、元々同業界なので知見がありました。県内の様々な人と接点を持つ中で、沖縄の転職エージェントからスカウトをもらい、1社内定を頂きました。「そこで働くのもアリかな」と考えていましたが、条件面が自分の求めている内容と一致せず、入社には至りませんでした。家族は関東に住んでいるので、私は単身で沖縄移住の予定でした。そのため給与面は譲れないポイントでした。他にも求人が無いかなと探そうとしたときに、リージョナルキャリア沖縄の島村さんに出会い、元リクルートと知って、ぜひ話を聞いてみたいと面談しました。その後、ガリレオスコープの社長に直接繋いでいただきました。島村さんと弊社社長は仲が良く、人柄もよく知っており、また弊社社長も元リクルートということもあって、ある程度気心が知れた上で転職活動ができました。事業開発として入社したのですが、元々、表に出ていないポジションであり、島村さんが私の経歴を話してポジションメイクをしてくれました。

今の会社に決めたポイントは?

社長がITキャリア沖縄の事業や、コロナ禍の中で開発したオンラインイベントのプロダクトを伸ばしたいと考えていたので、自分の介在価値があると感じました。また、IT業界は成長が著しいですし、UIターンの事業にも可能性と魅力を感じました。現在はコロナ禍で移住転職はなかなか難しいと感じるかもしれないですが、事業としては、まだまだ伸びしろがあります。IT事業では、自社の開発部隊がいることも弊社の強みです。あとは、共通のバックボーンを持つ社員が多くいること、社長ともすごく気が合うこともあり、職場移転ぐらいの気持ちで移住転職しました(笑)。

沖縄の様々な企業とコラボレーションしたい。面白い企画を創出していきたい。

転職していかがですか?

事業企画としての経験を生かし、自身の介在価値を発揮していきたいです。仕事はイメージ通りである反面、難しいと感じる部分もありますね。まずは事業のフローを整理し、新しいサービスの改善にも着手したいと考えています。焦らずじっくり着実に進めていきます。一方、事業として数字をつくる難しさも感じています。紹介という事業は短期的に結果が出ないですし、集客の事業計画をどう構築していくか。UIターン人材に対してどうアプローチしていくか。検索広告に投資すれば良い、という簡単な話ではなく、どのターゲットにセグメントし、短期・中期の視点でどういうメッセージでアプローチしていくべきか、現状様々な手段を考えているので、今後は考えをカタチにして展開していきたいです。

困っていることや課題はありますか?

那覇に住んでいて困ったことは特にありません。ネット通販の到着や書籍の販売日は遅いですが、今は電子書籍で購入できますし、それ以外は東京と何ら変わらないです。生活面で大きく不便に感じることは今のところないですね。収入面で言うと、千葉に持ち家があるのと家族がいますので、養っていける範囲の収入は必要でした。多少は減少しましたが、許容の範囲だったので、特に不満はありません。

生活面の変化はありましたか?

沖縄って自転車でちょっと走れば海に行けちゃうんですよね。週末はロードバイクに乗っているのですが、すごく気持ちいいです。沖縄の西側と南側はあまり土地の起伏がないので走りやすいですが、沖縄市にあるライカム(ショッピングモール)の辺りは坂がきつくて、さすがに死ぬかと思いました(笑)。おすすめは糸満など南部の海沿いコース。眺めも良いですし走行も楽です。具志川城址や喜屋武岬などにも行きました。普段走るコースは、大体片道20キロで往復40キロぐらいです。土曜は空手、日曜日はロードバイクをルーチンにしています。

今井さんは空手の発展にも注力されていると聞きました。

はい。私自身は現在の空手の師匠(世界的にも有名な先生)に7年ほど教わっていて、沖縄の空手をもっと広めたいと、様々な企画にも関わっています。沖縄の空手は、競技ではない昔ながらの武術としての空手が残っていて、私の場合は沖縄の空手を学ぶようになって、空手がより好きになりました。オリンピックのタイミングもあって、空手が発祥の地である沖縄が注目されている今だからこそ、『空手×沖縄』の企画を実現させていこうと活動しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

働く場所は自由になり、首都圏で働く意味はどんどん薄くなって、自分らしい働き方、生き方を選択できる時代になっていくと思います。いつかは移住したいと思っていたら、時間はどんどん過ぎていきます。まずは、常に情報を収集し、自分で動いて探ってみて、可能性を感じたら転職活動へと舵を切ってみることを推奨します。沖縄に移住して感じることは、首都圏の大企業などと比較すると、いろんなことが曖昧だったり、何も決まってなかったりというのが、どこの企業も多いと感じます。あれをやってみよう、これをやってみようと自分で動ける人、何も決まっていないことにストレスを感じない人は沖縄にすごく合っていると思います。狭い島ですので、動いていけば、どんどん繋がりも広がっていきます。逆に、きっちりしている人や、決まっていないことが耐えられない人には難しいかもしれませんね。周りを見てもすべて整っている企業はほんの一握りです。一から創り上げる楽しさを感じられる人が沖縄でバリューを発揮できるのではないでしょうか。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
島村 賢太

沖縄空手に魅せられた今井さん。オリンピックのメダリストや世界的な総合格闘家も教えを乞う沖縄空手の先生を師事し、お弟子さんとして稽古に励んでいらっしゃいます。空手歴は20年以上で、腕前はかなりのもの。大会でも数々の入賞歴をお持ちで、「空手は人生そのもの」という、まさに武人です。一方でビジネス面でも、リクルートにて人材紹介事業の事業企画マネジャーとして長年ご活躍されていました。私もリクルート出身なので、リクルートのカルチャーで長年活躍している今井さんの凄さを肌で理解しておりましたので、ぜひ沖縄で思いっきり仕事でも空手でもご活躍いただきたいと思い、お手伝いいたしました。沖縄移住後も、空手の鍛錬を続け、沖縄ライフをエンジョイされているご様子をFacebookで拝見し、とても嬉しく感じます。

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