転職成功者インタビュー

税理士法人エヌズ
仲田正行さん(仮名・税務/財務アドバイザー) 36歳

大手航空会社から税理士を志す。たゆみなき学びで専門性を磨き、キャリアチェンジを実現。

横浜で生まれ育った仲田正行さんは2021年8月、沖縄の税理士法人エヌズで働き始めた。11年勤めた大手航空会社からのキャリアチェンジ+Iターンだ。前職時代はキャビンアテンダントや機内プロダクトの業務設計、内部統制、会計、財務部門など幅広い職務経験を積みつつ、ファイナンス系の大学院に社会人入学しMBAを取得。さらには「専門性を高めたい」と税理士を志し、現職へとつながった。そんな仲田さんが転職の決断に至った経緯や、キャリアへの向き合い方を紹介する。(※本記事の内容は、2022年2月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで135日間

転職前

業種
航空会社
職種
総合職事務職
業務内容
CA、保安業務、会計、財務

転職後

業種
税理士事務所
職種
税務・財務アドバイザー
業務内容
法人の経営サポート

「今とは違う未来」にワクワクし、キャリアチェンジとIターンを決断。

現在の仕事内容を教えてください。

税理士法人エヌズは、法人への財務・経営コンサルティングや税務申告といった経営支援、個人の相続や確定申告のサポートなど、税に関わる支援を幅広く展開しています。私は坂田支店に所属し、法人業務を担っています。主には税務申告の資料作成や月次訪問で経営課題をサポートしています。

入社前のご経歴を教えてください。

早稲田大学・大学院では応用化学を学びました。大学院まで進学したので理系就職も検討しましたが、各国を旅するのが好きだったこと、また幅広い仕事ができる点に魅力を感じ、2010年に大手航空会社に総合職事務職として入社しました。総合職だったので、様々な部署を経験できました。入社後3年間は、グランドスタッフと呼ばれる旅客部門に従事。その後3年はキャビンアテンダントを経験しました。その後3年は保安業務を中心に機内プロダクトやマニュアルの作成などを担当。その後1年は会計部門で内部統制、財務諸表の作成などを担い、最後の1年は財務部門で資金調達などを担当しました。

税理士を目指した理由を教えてください。

入社3、4年経ったころ、「周囲から頼られる専門性を身につけたい」と思い始めました。総合職は多様な部署を経験できますが、専門性は身につきにくいと感じたからです。数字が得意だったので会計や財務を学び始め、少しずつレベルアップしていく未来像がイメージできました。簿記2級を取得後、「転職する・しないに関わらず、この道でプロになるには」と考え、税理士を目指し始めました。税理士の試験は5科目。1科目ずつ取ればいいので、「働きながら頑張れそうだな」と。2017年には再び大学院に入り、会計ファイナンスを専攻しました。前職時代に2科目を合格、転職直後に受けた1科目にも合格しました。後の2科目は、大学院時代の論文が認められれば免除されます。現在は国税庁に当該論文を申請し、審査結果を待っている段階です。

大企業の中枢で順調なキャリアを重ねる中、転職を考えた理由を教えてください。

転職を考え始めたのは、新型コロナウイルス感染拡大が始まった後の2020年夏ごろです。妻が那覇市出身なので、「いずれは沖縄で生活したい」と思っていました。自分の知識が深まっていく中、「別のところでも働いてみたい」という気持ちも芽生え始めていました。前職で会計・財務部門を経験できたことも、意思決定に大きく影響したと思います。貴重な経験でやりがいは感じていました。ただ、将来のキャリア形成を考えた時に、引っ掛かるところもありました。「自分は一体どんな時にやりがいを感じるのか」。何度も自問自答しました。例えば、大きいお金を動かしたいのか、新聞や雑誌に載るような活躍をしたいのか、役員を目指したいのか…など。そんなことを考えた時に、「ちょっと違うな」と感じたんです。学生時代のアルバイト、キャビンアテンダント時代の経験など、昔から「対面の仕事」にやりがいや喜びを感じていました。次第に「対面の仕事で勝負したい」という気持ちが高まりました。何よりも「今とは違う未来」を想像したら、ワクワクしたんです。人生は一度きり。だったらチャレンジングなキャリアに振り幅を寄せたいと思い、転職を決断しました。

転職活動の成功の鍵は、入念な下準備と情報収集。

転職活動はどのように進めましたか?

紹介会社や転職サイトには5カ所ほど登録しました。ただ、東京の会社に登録してリモート面談などを重ねても、沖縄の情報はあまりなく、なかなか紹介には至らなかったんです。リージョナルキャリア沖縄は沖縄に特化されているだけあって、ほしい情報をすぐに提供してくれました。レスポンスも対応も早く丁寧だったので、欲しい情報を得やすかったです。特に、自分が気になっていた税理士事務所の名がすぐに挙がり、速やかに情報を共有していただいたことも決め手となりました。

今の会社に決めたポイントは?

沖縄で働くことを想定し、民間企業や公的機関、研究職も調べましたが、税理士を目指していたこともあり、やはり税理士事務所に的を絞りました。最終的にエヌズに決めた理由は、経営者から直接指導してもらえる職場環境だと確認できたからです。経営者から直接指導してもらえるのは、とてもありがたい環境。経営者が考えることと、一部署の長が考えることは違うと感じていたので、経営者に近い場所で修行したいという思いがありました。

転職していかがですか?

とてもやりがいを感じています。とはいえ、自分はまだエキスパートではありません。前職時代に会計や財務を経験したとはいえ、今はまだお客様からの質問に対して完璧な回答ができるわけではなく、周囲にサポートしてもらいながら対応している状態です。実務経験が浅い自分を採用し、勉強させてもらい、成長のチャンスを与えてくれたことは、大変ありがたく思っています。早く一人前になって貢献したいと考えています。

生活面の変化はありましたか?

通勤時間が約半分に短縮され、通勤ラッシュから解放されました。車と125ccのバイクを買い、生活スタイルが変わりましたね。「車は1人1台」「軽が多い」という理由は、こちらに住んで大変よく分かりました(笑)。タコスや沖縄そばをよく食べるようになりましたね。休みの日には、県民向け割引サービスを使って、ホテルランチにも行くようになりました。趣味のダイビングは移住後に1回行きましたが、今はコロナで自粛中です。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

後悔しないためにも、今の職場でやり残したことがないか、自分のやりがいは何かなど、自問自答することが大切だと思います。私はじっくり考えて動くタイプ。そういう人は転職活動も時間をかけた方がいいと思います。私自身、実際に転職活動を始めるずっと以前から、税理士の勉強や業界研究などの下準備は続けていました。転職活動は、日々の仕事や試験と違って時間を掛けられます。そのメリットを感じてほしいですね。中には急かすキャリアコンサルタントがいるかもしれませんが、自分の性格や仕事の進め方を噛みしめて転職活動に生かせば、より納得できる道を選択できると思います。後は「この会社いいな」と思ったら、いろんな人の意見を聞いた方がいい。同じ会社でも、経営者から受ける印象と、従業員から受ける印象は違います。キャリアコンサルタントが持っている情報、もっと言うと、地元に暮らす人々が感じている印象も異なるはず。いろんな側面があると思うので、なるべく多くサンプルを集めた方が精度は高まると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
花岡 利季

仲田さんの履歴書と職務経歴書からは、「今後のキャリア構築における強い芯を持たれている」というイメージが伝わってきました。面談では、「専門性を身につけ税理として研鑽を積みたい」というご意向を伺い、そのイメージは確信に変わりました。向上心や夢を拝察し、素晴らしいお人柄に感銘を受けた次第です。『それならば!』と、エヌズ(西原支店)社をご紹介しました。同社の代表は、マーケットにおいて価値を発揮するために、独自のスキルや専門性を磨き、提供するサービスに反映させることを極めて大切にしておられるとお見受けしております。きっと、代表のそんな方針や姿勢が、仲田さんの琴線に触れたのではないかと感じております。約1年にわたり転職支援をさせていただく中でも、常に真摯な姿勢でキャリアに向き合ってこられたことも大変印象的でした。入社後には代表から「すごく活躍してもらっています!!」と熱いメッセージを頂戴しました。仲田さんの今後のご活躍を心より応援いたしております。

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