転職成功者インタビュー

農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所
野原拓哉さん(仮名・カスタマーサポート) 43歳

「社長のつもりで」との言葉に決意。19年の経験を活かし、組織の成長・発展に貢献したい。

約3年にわたって転職活動を続けた野原拓哉さんは、2022年4月農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所への転職を果たした。決め手となったのは、面接時に専務から言われた「社長のつもりでやってくれ」という言葉だった。

コンタクトセンターで19年にわたり「お客さま対応」のノウハウを培い、チームを率いるマネジメント経験を積み重ねてきた野原さん。図らずも同社がコールセンター部門を新設するというタイミングで、これまでの経験を最大限に活かすことができ、「長期的に組織の成長・発展に貢献したい」との願いに合致する職場に巡り合えた。

将来を見据えて転職活動を続ける一方、「焦っても仕方がない」と考えていたという野原さん。転職活動の進め方やこれまでの歩み、今後の目標について話を聞いた。

(※本記事の内容は、2022年10月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで910日間

転職前

業種
IT・通信業
職種
コンタクトセンターカスタマーサポートマネージャー
業務内容
コールセンターのチーム統括

転職後

業種
農林水産業
職種
顧客サポート責任者
業務内容
コールセンターの立ち上げや統括

時代を見据え、経験を積み重ねる必要性を痛感。顧客対応力とマネジメント力を磨く。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所は「農業生産事業」「食品事業」「研究開発」「フラワーステーション」の4事業を展開しています。

自社農場で育てた原料を使って、健康飲料やサプリメントを製造・販売しており、私はお客さま対応窓口の統括を担っています。現在は、主にコールセンター部門の立ち上げや運営を担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、2社で計19年にわたり、いわゆる「コールセンター畑」を歩んできました。1社目は、全国展開する老舗の音楽配信会社が沖縄に開設したコンタクトセンターで、最初はアルバイトとして採用されました。

「音楽が好きだし、小遣いを稼げれば」ぐらいの軽い気持ちで働き始めたのですが、しばらくするとリーダーに抜擢されたり、正社員に登用されたりと、段々と大きな役割を与えられるようになりました。チームをまとめながら、目標や数字を達成する仕事に喜びを感じるようになり、15年間勤務しました。

それから、30代後半になったころ、「このままでいいのか」と悩むようになりました。一般的には、40歳を過ぎると転職が厳しくなると言われますし、今や終身雇用が当然の時代ではありません。そんな外的環境がある中で、「1社しか知らないのは弱みになるのではないか」と感じ始めました。

一つの組織で通用するスキルしかなければ、後で苦労するのは自分です。それなら数社は経験した方が良いだろうと考え、2017年に大手IT企業が沖縄に開設した子会社に転職して5年間勤めました。

マネジメント力はどう培われたのですか?

チームリーダーはマネジメント力が求められますが、コミュニケーションについては、正直なところ昔はあまり得意ではありませんでした。ただ、仕事では「何でもやってみよう」のスタンスで、チームで何か課題が生じた時にはメンバーはもちろん、さまざまな立場の方に話を聞き、データを見ながら原因を探り、解決策を考えて実行するというプロセスを重ねてきました。何より、課題にきちんと向き合って、逃げずに対応することを大切にしてきました。

転職のきっかけは?

3年ほど前から転職については考えていました。というのも、前職は業務委託を受けて電話対応を行うアウトソーサーだったので、プロジェクトの契約期限が決まっています。目標も短期的なものにならざるを得ません。

人を採用してチームをつくり、コミュニケーションを図りながら手塩にかけて育てたメンバーも、受託期間が終われば解散になります。そして、次の案件に向けて、また一からスタートとなります。長期的に自社サービスや組織の成長に携われる仕事がしたいと考えるようになったのです。

「社長のつもりでやってくれ」が決め手に。より高い視座で仕事に取り組めると感じた。

転職活動はどのように進めましたか?

具体的に転職活動を始めたのは2019年ごろです。転職サイトを検索していた時期に、リージョナルキャリア沖縄(運営会社:レキサン)の情報を見つけてエントリー。すぐに担当コンサルタントから連絡があり、後日お会いしました。

その後3年の間に何社か紹介してもらいましたが、転職には至りませんでした。とはいえ、焦っても仕方ないと思っていたので「採用が決まった時が一番いいタイミングだ」と前向きにとらえていました。そして、2021年10月ごろ、現職を紹介され応募に至りました。

今の会社に決めたポイントは?

「この会社で働きたい」という思いが決定的になったのは、役員面接の時です。「社長のつもりでやってくれ」と専務から言われたのです。

その言葉を聞いた時に、「長期的な目線で、より高い視座で仕事に取り組めそうだ」と感じワクワクしました。前職は大手企業のグループ会社だったので、待遇面に不満はなかったのですが、自分が本当にやりたい仕事は何かを考え、そして何より、専務の言葉が決め手となって転職を決めました。

転職して良かったと思うことは?

自分が思い描いたことをスピーディーにカタチにできる点に、非常にやりがいを感じています。例えば、一つの業務を構築する際にも、組織の成長に何が必要なのかを考え、何もない状態から進めることができる喜びがあります。

今後は、現在のミッションであるコールセンターの立ち上げを完了させ、安定稼働させることが目標です。コールセンターの立ち上げをきっかけに、会社を拡大・発展させていける循環を創りたいです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分の能力は1社の経験だけでは分からないものです。自身の市場価値を知る意味でも、転職活動を経験するのは意味があることだと感じました。

加えて、良いと思った会社であっても、数回の面接で組織のすべてを理解できるわけではありません。だからこそ、面接では求職者側も自分の能力や思いを包み隠さず伝えて、それに対するリアクションを確認しながら決断することが大切だと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
長濱 雅徳

野原さんとは、弊社にエントリーいただいてから、実に3年近くのお付き合いでした。コンタクトセンターのセンター長を担えるだけのご経験を持ちながらも、現状に甘んじることなく自己研鑽に余念がない野原さん。人を大切にしていることや仕事へのスタンス、お人柄を含めて、「この方を全力で応援したい」という気持ちでサポートしてまいりました。

一方、求める条件を満たす求人が少なく、ご縁を繋げることができないまま時間が過ぎていました。それでも年に数回は求人のご提案や近況を報告し、野原さんが転職で叶えたいことへの理解を深めました。

そんな折に「農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所」とのご縁を頂戴しました。カジュアル面談に始まり、職場見学や面接を通じて、同社や事業の可能性、そして社長や専務、事業責任者の皆さまのお人柄や仕事へのスタンスなどを、野原さんに共有していただくと同時に、企業側に対しても野原さんのご経験や仕事への思いを十分に伝えることができ、入社の運びとなりました。

現在のご活躍を嬉しく思います。今後も引き続き応援しております!

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