転職成功者インタビュー

株式会社福地組
平良和之さん(営業職) 37歳

保険業界から建設業界へ。仕事と家庭どちらも大切にするため選んだ地元企業への転職。

沖縄県出身の平良和之さんは大学卒業後、全国展開する生命保険会社2社で14年にわたり、営業やマネジメントの経験を培った。東京、福島、岩手などでBtoB、BtoC両方の営業を経験し、1年間で売上件数を10倍にまで増やして2年連続で営業目標達成といった確かな実績を積み重ねてきた。

一方で、わが子が成長するにつれ、数年ごとの転勤が常の環境のなかで「転勤や単身赴任で子どもの成長が見られないのは嫌だ」と考えるようになり、転職を決意した。

現在は地元沖縄に腰を据え、総合建設会社の営業職という新たなキャリアを切り拓いた平良さんの転職体験談を紹介する。

※本記事の内容は、2023年9月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで542日間

転職前

業種
生命保険業界
職種
営業
業務内容
営業およびソリシター

転職後

業種
建設業界
職種
営業
業務内容
リノベーション事業の営業

保険会社2社での14年を経て、地元沖縄に根差す建設業への転職を決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

沖縄県の総合建設会社、株式会社福地組に2023年1月に転職しました。現在はリノベーション事業を行っているグループ会社の「リノベース」で営業業務を担っています。

SNS広告などを通じてお問い合わせいただいたお客様に、ショールームをご案内しながら住宅に関する悩みや要望をお聞きして情報を提供するなど、リノベーションに関わる全般をサポートしています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、生命保険会社2社に勤めました。1社目は2009年からの6年間、保険の外交員をサポートする仕事からスタートし、営業員や代理店の営業支援などを担当。入社2年目の勤務地となった福島では東日本大震災を経験し、お客様の安否確認から給付業務など厳しくも重要な仕事に従事しました。

2社目は外資系の保険会社で約8年、営業支援やマネジメント業務を担当しました。同じ保険業界とはいえ1社目とはまったく異なる人材層で、様々な経験や価値観を持つ仲間に囲まれ、職場における多様性の大切さを学べました。

転職のきっかけは?

大手の保険会社は転勤がつきものです。子どもが小学生に入ったタイミングで、今後の働き方に悩むようになりました。

転職直前の勤務地は沖縄でしたが、今後どこかに転勤や単身赴任となった場合、「子どもの成長を見られないのは嫌だ」と思い、転職を決意しました。

また、家事や育児を妻に任せきりにしていた働き方を変えたいという思いもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職という選択肢は数年前から考えていたのですが、具体的に動き始めたのは退職する約半年前です。複数の転職支援会社に登録してリサーチを進めました。

業界を変えるなら職種は変えない方が良いと考え、「異業種の営業職」を軸に転職活動を進めました。

中でも、リージョナルキャリア沖縄(運営会社:株式会社レキサン)の担当コンサルタントは、私のことをとてもよく理解してくれ、求人票だけでは分からない、会社が目指す方向性や可能性、求める人材像などを生き生きと紹介してくれました。

オンラインを含めて約10社との面談を経て、最終的には4社から内定をもらいました。

今の会社に決めたポイントは?

福地組では異業種・異業界からの人材を積極的に受け入れています。実際に転職してきた方が活躍しており、社員の皆さんも転職してきた人を気持ちよく受け入れる土壌があると感じました。

現社長の福地一仁は、東京大学・大学院を出て三菱商事を経て福地組に入社。私の直属の上司もIターンで福地組に入社し、リノベーション事業の立ち上げを行いました。

転職にあたって、家庭生活の優先順位を上げたいとの思いはありましたが、仕事の優先順位は下げたいわけではありません。「福地組には、異業種からの転職でも活躍できる土壌があり、学べるものが多くある」。そう強く感じた点が決め手となりました。

転職活動よりも、まず現職を頑張る。その姿勢がより良い転職につながった。

転職していかがですか?

思った以上に楽しいですね。福地組に入社する前は、転勤ありきの業界で働いていたこともあり、家やリノベーションにはあまり興味がありませんでした。しかし入社してリノベーションを深く知るにつれ、多くの可能性がある事業だと感じるようになりました。

決められた間取りに自分の暮らしを合わせるのではなく、自分の好きなように間取りを変えられるのがリノベーションです。沖縄では実家をリノベーションして2世帯にする方も多く、土地や物件の取得費用なしのリノベーション費用で希望の暮らしを叶えることができます。その意味では、経済的・資産形成的な面でもお客様の役に立てると確信しています。

困っていることや課題はありますか?

別事業の立ち上げに伴い、間もなく上司が異動になるので、当面は上司の担っていた仕事をしっかり引き継ぐことが目標です。

生活面の変化はありましたか?

子どもに地元をつくれたのは良かったです。私自身は以前に比べて家事や育児に関われるようになりました。

沖縄県外出身の妻は最近ネイルサロンを開業するなど、生き生きしていますね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

逆説的ですが、転職活動期間中は現職の仕事も手を抜かず頑張った方が良いと思います。私自身、仕事に嫌気が差した時期もありましたが、現職から逃げるために転職活動を行っていた期間は、とても停滞しているように感じて辛かったです。

しかし、責任感がありストイックに努力する同世代の同僚に出会い、「仕事との向き合い方が間違っていた。転職するのは変わらないけど、最後までやり切ろう」と仕事に励みました。

ネガティブな理由の転職や、何かから逃げるための転職活動だと、結局はうまくいないように思います。「今の仕事を精一杯やって成果を出す」という姿勢は、次に向かう上でも大切だと感じています。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
長濱 雅徳

「この転職支援は時間がかかりそうだ」。それが最初の印象でした。平良さんは生命保険会社の責任ある立場で実績を積み重ねてきた優秀な方です。ただ、当初は「他業界で働きたい」「勤務地が沖縄であること」という漠然とした要望だったので、まずは掘り下げる作業から入りました。

転職相談では、幼少期から現在に至るまでの話、仕事へのこだわり、苦手や得意、信念などをお聞きする中で、平良さんが目指すキャリアイメージと重なる会社が思い浮かびました。それが福地組社です。

同社は現在、第二創業期と位置付け新しいチャレンジを続けています。福地一仁社長に平良さんのことをお話しすると、「悩んでいてもいい。まずは会って話してみたい」と言ってくださいました。そして、とあるカフェで平良さんと面談。会社や事業の話はもちろん、社長の経歴や信念などを語っていただきました。

2時間半に及ぶ双方の密なコミュニケーションを通じて理解が深まり、正式な選考を経て内定となりました。今後も平良さん、そして福地組さんの発展を祈念しております。

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