株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
神村俊吾さん(カスタマーサポート) 36歳
IT未経験からスキルを磨き、自己分析を深めて才能を発揮できる仕事に出合えた。
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが手掛けるHP作成サービス「ジンドゥー」のカスタマーサポートとして活躍する神村俊吾さん。大学卒業後、ECサイトの運用やWebサイト制作支援など計4社で業務経験を積み、2022年2月に「自分の才能を発揮できる仕事」と確信できる現職に巡り合えた。
IT業界が長い神村さんだが、意外にも学生時代はITへの苦手意識があったという。新卒で地元埼玉に本社がある大手宝飾品会社に入社して全国トップの月間売上に貢献するなど接客手腕を発揮した後、入社2年目でネット通販のEC部門に配属されたことが転機となった。
その後3度の転職でスキルアップし、理想の環境と出合えたという神村さんのキャリアストーリーを伺った。
※本記事の内容は、2024年6月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 3回
- 活動期間
- エントリーから内定まで76日間
転職前
- 業種
- Web業界
- 職種
- カスタマーサクセス
- 業務内容
- Webサイト作成、営業
転職後
- 業種
- IT業界
- 職種
- カスタマーサポート
- 業務内容
- HP作成に伴う顧客支援
「飛ぶように売れる」ネット通販の世界を目の当たりに。ECの可能性を実感しIT業界へ。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
KDDIウェブコミュニケーションズの那覇オフィスで、HP作成サービス「ジンドゥー」のカスタマーサポートを担っています。お客様からの問い合わせメールの対応が主な業務です。
ジンドゥーは2007年にドイツで誕生し、2009年に日本でローンチしたサービスで、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識がない方でも簡単にHPを作成できます。
私も以前はCSSでHPを制作していたので、「こんなに簡単にHPが作れるんだ」と驚きました。
入社前のご経歴を教えてください。
大学卒業後、4社を経験しました。新卒では、出身地である埼玉本社の大手宝飾品会社に入社。当時は営業や接客など人と関わる仕事に価値を見出しており、IT業界には関心がなく、むしろ苦手意識もありました。
1年目は店頭に立ち、チーム一丸となって全国180店舗中1位の月間売上を記録したことも良い思い出です。
入社2年目、EC部門に配属されたことが転機となりました。当時の私は「宝飾品は接客してこそ売れる」と思い込んでいましたが、全国から次々とネットで注文が入り、飛ぶように売れていく様子に、「すごい世界だ」と衝撃を受けました。
ECの可能性や面白さを実感し、写真の撮り方やレビューの書き方など研鑽を重ねて4年連続で売り上げ目標を達成。7年勤務した後、宝飾品以外でも経験を積みたいと考えてECプラットフォームを手掛ける東京の会社に転職し、4年間勤務しました。
その後、息子が幼稚園に上がるタイミングで妻の故郷である沖縄への移住を決意し、3社目はEC事業支援サービスを手掛ける沖縄の会社にIターン転職しました。
沖縄は関東に比べて給与水準が低いため給与は減ったものの、「沖縄のIT業界の成長に貢献したい」とポジティブに捉えていました。入社して2年経った頃、ECだけでなくITやDXの力で企業の成長に貢献したいと考えて4社目となるIT企業に転職しました。
転職のきっかけは?
前職ではクライアントのDX促進や転職支援サービスのカスタマーサクセスなどを担当。やりがいはありましたが、40代を目前に改めて今後のキャリアについて考えるようになりました。
情報収集と自己分析を進める中で、「自分の才能を発揮できる仕事をしたい」という想いに気付き、転職を決意しました。
転職活動はどのように進めましたか?
求人サイトや気になる企業のHPをチェックする過程で「ジンドゥー」を提供しているKDDIウェブコミュニケーションズのカスタマーサポート職の求人を見つけ、一目ぼれと言いますか、直感的にビビっときたんです(笑)。普段は「石橋を叩いて渡る」慎重な性格なので自分でも驚きました。
おそらく人生最後の転職になると考え、悔いなく臨みたいと考えてプロの力を借りることにしました。リージョナルキャリア沖縄(運営会社:株式会社レキサン)の転職サポートを受けていた友人から「信頼できるコンサルタントがいる」と聞いていたので、紹介してもらいました。
担当コンサルタントから非常に丁寧にサポートいただき、履歴書や職務経歴書の内容をブラッシュアップできました。当初のままなら書類審査で落とされていたかもしれません。サポートをお願いして本当に良かったです。
今の会社に決めたポイントは?
徹底して自己分析した結果、自分らしく才能を発揮できるのは「顧客を手厚くサポートできる仕事」という認識に至りました。そのため、お客様を手厚くサポートするKDDIウェブコミュニケーションズの仕事スタイルは自分にとって心地良く、才能を発揮できる環境だと確信しました。
これまで積み重ねたECやITの知見を活かせる点も決め手となりました。面接を通して、組織やジンドゥーが目指す世界観や人事担当者の人柄に触れ、「ここで働きたい!」という想いがますます強くなりました。
情報収集と徹底した自己分析の結果、巡り合った「才能を発揮できる」場所。
転職していかがですか?
才能が発揮できる環境下で働けることに感謝です。これまで培った経験を活かせて、キャリアの集大成として非常に良い転職ができたと自負しています。
転職して良かったと思うことは?
同じく沖縄で働くメンバーとの出会いです。一緒にいて安心できる皆と共に働けることも、自分らしさや才能を発揮できる大切なポイントだと思います。
困っていることや課題はありますか?
困っていることはあまりないですが、課題には一つひとつ向き合っています。例えば、お客様からのお問い合わせに対してチームとしてスピード感をもって対応すること、お客様が問い合わせなくても疑問を解決できるコンテンツの充実を目指すことなどは、通年のミッションとして取り組んでいます。
生活面の変化はありましたか?
在宅勤務が多いので家族と触れ合う時間が増えました。家で仕事をしていると二人の子どもたちが「何やっているの?」と興味を持ってくれます。働く姿を見せることで、子どもたちの成長にプラスの影響があると良いなと思います。
妻の地元である沖縄に移住して丸5年。義父母が温かく迎えてくれたので、移住して困ることは特にありませんでした。ただ、親戚の人数が多いのには驚きました。名前を覚えるのが大変なのは、「沖縄あるある」ですね(笑)。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
自己分析は時間をかけて良いと思います。経験則だけで進めると「得意・不得意」「好き・嫌い」という軸に偏りがちですが、私は「才能を発揮する」といった新しい考え方に出合って道が拓けたと感じています。
今は便利なITツールやサービスがたくさんあります。私はじっと座って本を読むのが不得意なので、耳から情報を仕入れるポッドキャストなどのサービスを利用していました。自分の性分に合ったスタイルで幅広く情報収集することをお勧めします。