転職成功者インタビュー

株式会社福地組
橋本風太さん(経営企画) 31歳

ビジョンと戦略に共感。大手2社を経て巡り合えた、スキルをより発揮できる地元企業。

沖縄の総合建設会社・株式会社福地組に転職し、業務改善や効率化をリードする橋本さん。関西で生まれ育ち、大学院を修了後は東京の東証一部(当時)上場企業で3年間勤務。その後、配偶者の地元である沖縄への移住を決意した。

2社目は大手建設コンサルタントの沖縄支社で、観光戦略などに従事。公的なプロジェクトにやりがいを感じる一方、慢性的な残業に悩み、自身の力をより発揮できる環境を求めて転職活動を開始した。

2022年9月、経営ビジョンに共感した福地組へ転職し、手応えのある仕事とともに充実したワークライフバランスを実現。大手企業2社での経験を経て、沖縄の中小企業で新たな挑戦をスタートさせた橋本さんのキャリアストーリーを紹介する。

※本記事の内容は、2025年1月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
建設コンサルタント
職種
リサーチャー
業務内容
観光戦略

転職後

業種
建設業
職種
業務改善企画
業務内容
業務改革

自分の裁量を発揮できる環境で「人の役に立てる仕事がしたい」と転職活動を開始。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

株式会社福地組は沖縄の総合建設会社です。私は建設部業務改革推進課に所属し、業務の効率化や改善を担当しています。例えば、現場で手間がかかっている業務をヒアリングし、システム導入や業務フローの見直しなどを行うことで効率化をサポートしています。

業務改善には部署間や他社との連携が必須で、それらの調整を行うハブ的な役割も担っています。

また、海外事業展開の計画策定や、建築物の設計から施工、維持管理まで一連の情報を管理するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入に向けた事務折衝、若手社員の勉強会の企画・運営にも関わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身地の関西で大学院を修了し、東京の東証一部(当時)上場企業に就職。発電所の施工管理を担う部署に所属し、問題が生じた際の検証や実験、業務改善やシステム導入を担当しました。

入社3年のタイミングで妻の実家がある沖縄に移住し、東証スタンダード市場上場企業である建設コンサルタントの沖縄支社にIターン転職しました。

同社では沖縄および福岡の観光に特化した戦略策定やリサーチ業務、自動運転の実証実験におけるルート策定などを経験しました。

転職のきっかけは?

1回目のIターン転職は、今の妻となる女性に出会って彼女が地元の沖縄に帰ることを望んでいたことが大きな理由でした。同じ頃、一番仲の良い幼馴染が那覇へ転勤となり、「ちょうど良いタイミングだ」と思い決断しました。

今回の転職は激務が主な理由で比較的短期間での転職となりましたが、多様な技術を身につけられた点で前職に感謝しています。

ただ、将来を考えた時に、「ワークライフバランスを大切にしながら、裁量権をある程度持てる環境で働きたい」と考えました。「沖縄の地元企業で人の役に立つ仕事をしたい」との想いもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

沖縄に特化した転職支援会社を探したところ、リージョナルキャリア沖縄のサイトが目に留まりエントリーしました。地元に根差した転職支援会社の方が、より地元企業の状況が分かると考え、全国的に有名な支援会社は利用しませんでした。

もちろん自分でも調べましたが、基本的には担当コンサルタントにお任せしました。転職コンサルタントの皆さんは実際にいろんな地元企業とコンタクトを取っていますし、私の人となりを分かった上で紹介してくれるので信頼していました。今もそのサポートには感謝しています。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は経営者の熱量と業務内容です。最終面接の際、まだ私の採用は確定していないのに、社長が2時間以上も経営ビジョンや成長戦略について熱く語ってくれたのです。

自社の課題も含めてオープンに話してもらえ、「期待してくれている、必要とされている」と感じました。今まで培ってきた技術を活かし、自分の裁量で自由に働けそうな環境だと判断しました。建設業を軸としつつ、街づくりなどの新規事業や社会貢献に注力する姿勢も魅力的でした。

力をより発揮できる会社と出合うには、地元企業をよく知る専門家への相談が鍵。

転職していかがですか?

中途入社で新設部署への配属だったので、まずは社内営業からスタートしました。あらゆる機会を捉えていろんな部署に顔を出し、自分の人となりや業務改善の進め方や方針を話しながら、「困ったことがあったら何でも相談してください」と地道に伝えて回りました。

パソコンが苦手な人をサポートしたり、AIの活用法をアドバイスしたりする中で少しずつ信頼を得られたと感じます。

新規事業や課題解決の方針などの大きな方向性は社長が示しますが、後は自分の裁量で進め方や具体策を考えながら取り組めるので、とても働きやすいです。

転職して良かったと思うことは?

業務の効率化や改善を担当しているので、社員から感謝してもらえることが多く、人の役に立てる点に大きなやりがいを感じています。

大手企業では部署ごとの役割がきちんと決められている反面、臨機応変に動けないこともあります。一方、中小企業は経営層との距離感が近く、大手に比べて自由裁量の大きさが私にとっては大きなメリットです。

困っていることや課題はありますか?

業務改善につながるとしても、新しいシステムやツールを現場に浸透させていくのは簡単ではありません。焦らず地道に積み上げて、ロングスパンで進める視点が大切だと感じます。

残業時間は抑えられてきたので総合的な成果は出ていると思う一方、もっとできることがありそうなので、さらに取り組みを進めたいです。

生活面の変化はありましたか?

大きく変化しました。前職は残業が多く、土日も自宅で残務整理をするなど激務の日々を過ごしていましたが、今は残業もほとんどなく、ちょうど良いワークライフバランスです。

旅行が好きなので、休日は妻と北部や離島へ遊びに行くなど、沖縄ライフも満喫しています。親戚や友人が沖縄へ遊びにくる際は、旅行プランを考えてパンフレットまで作って案内しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

沖縄では、県外での知見や異なる経験・文化を取り入れることで組織を活性化したいと願っている会社は増えています。

そんな会社と上手く巡り合い、自分の力を存分に発揮できる会社を探すためには、やはり地元に特化したリージョナルキャリア沖縄のような転職支援会社の力を借りると良いと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
島村 賢太

大手企業から沖縄の老舗中堅企業へと転職された橋本さんは、三菱商事出身で株式会社福地組を事業承継された40代社長の下で自らの裁量を大いに発揮し、業務改革や海外展開など幅広い分野で活躍されています。

ワークライフバランスを保ちながら、人々の役に立つ仕事に思う存分取り組める点が大きな魅力だと活き活きとお話されていました。

地元企業ならではのアットホームな雰囲気と、経営者の熱いビジョンに共感できたことで、転職前には得られなかったスピード感で新しい挑戦を続けられていると語ってくれた橋本さん。私としても、同じ想いを持つ企業との出会いをお手伝いできたことを大変嬉しく思います。

橋本さんが培われたスキルをさらに活かし、沖縄から新たなイノベーションを生み出していく姿をこれからも応援しています。

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