転職成功者インタビュー

株式会社アイムホーム
中倉伸顕さん(経営企画部長) 46歳

「沖縄から日本のポテンシャルを発信」上海から沖縄へ移住し、転職1年で取締役昇格。

中国経済を牽引する国際都市・上海で17年間、不動産コンサルタントとして活躍し、大型複合施設の開発などを手がけてきた中倉さん。コロナ禍を機に転職活動をスタートさせ、約3年後の2023年12月、沖縄の総合デベロッパー会社である株式会社アイムホームに転職した。

Iターン転職からわずか1年後の2024年12月、取締役経営企画部長に昇格。現在はコンドミニアム、ヴィラなど宿泊施設の運営・開発事業の発展に注力しながら、第二創業期を迎えた同社の新事業展開や経営改革を担っている。

近畿地方で生まれ育ち、東京や上海でキャリアを積み、次なる挑戦の地に選んだ沖縄で、「日本を元気にするために、沖縄を元気にしたい」と語る中倉さんに転職活動やこれまでの経験を語ってもらった。

※本記事の内容は、2025年2月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで30日間

転職前

業種
海外不動産業
職種
コンサルタント
業務内容
総合開発計画の総合プロデュース

転職後

業種
総合デベロッパー
職種
経営企画・事業管理
業務内容
新事業開発・DX・マーケティング

偶然目にしたYouTube動画で信頼できるコンサルタントと出会い、沖縄への転職につながった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

当社は2009年に創業した沖縄の総合デベロッパーです。私は2023年12月に転職し、経営企画部長として新事業であるコンドミニアム、ヴィラなど宿泊施設のオペレーションの経営企画や、新規開発を担当しています。

創業から15年、既存事業と新規事業の組み立てや融合性を図るために発足した経営企画部では、常務を含めた4人でDX化やマーケティングなども担っています。

入社前のご経歴を教えてください。

近畿地方で生まれ育ち、大学で建築設計、大学院では環境計画を学び、卒業後は商業ビルや、まちづくりをプロデュースする東京の会社に就職。院生時代に街づくり事業に携わった経験から、プロジェクトは「デザイン・時間・金・人の気持ち」を総合的に推進するものだと学び、選んだ会社でした。その視点は今も大切にしています。

同社を3年で退職し、2005年に上海で日系企業が中国に進出する際のリブランディングを手がける会社に転職しました。

その4年後にクライアント先から声が掛かり、複合施設など総合開発計画を行う会社に転職。通算17年余り、上海を中心に中国各地で働きました。

転職のきっかけは?

転職を考え始めたのは2020年です。新卒から一貫してコンサルタントの立場で商業施設や地域開発を手がけてきましたが、それらは建物が完成し、事業が軌道に乗ったら終了です。徐々に、「蓄積型の事業モデルに携わりたい、事業主体側に入りたい」と考えるようになりました。

また、コロナ禍でこれからの人生や働き方を考える中、「次の挑戦に向かいたい」という想いが湧いてきました。私が上海で働き始めた頃に比べ、中国経済は急速に成長した一方、日本経済は後退しており、今度は「日本を元気にする事業に携わりたい」と思ったのです。

転職活動はどのように進めましたか?

当初は勤務地を限定せず、東京、シンガポールなど4カ国8社の転職支援会社に登録。社長面談まで進んだ企業もありましたが、コロナ禍のパンデミックにより渡航が不可能となり白紙に。気持ちが折れそうになることもありました。

転機となったのは2022年8月、偶然視聴したYouTube動画でした。コロナ禍の入国時、ホテルで自主待機していた際にリージョナルキャリア沖縄(運営会社:レキサン)のコンサルタントが登壇する動画に目が止まりました。

「これからの日本を元気にするのは沖縄だ」と熱く語る姿に刺激され、すぐにメール。翌日には返信があり即オンライン面談となりました。

自らの経験や想いを伝えながら、「1年スパンで転職先を検討したい」と伝えました。その後も連絡を取り合い、新事業を成長させられる人材を求めていたアイムホームを2023年8月に紹介されました。

今の会社に決めたポイントは?

最初のオンライン面談で、常務から同社が第二創業期という変革期を迎えていることや、沖縄を元気にする新事業を展開するとのコンセプトを聞き、「これだ」と直感しました。翌月には上海から沖縄に向かい、現地面接を受けました。

面接では会長から過去10年ほどの損益計算書などの数字を見せてもらい、将来構想を聞く中で「あなたのような人材が必要だ」と言ってもらえました。

琉球・沖縄はかつて海外交易で栄えた地域です。私自身、上海という国際都市で働いてきたこともあり、期待に応えられると感じました。何よりも、信頼できるコンサルタントが1年かけて紹介してくれた企業なので、これは必然的な流れだと感じました。

面接終了後、1週間以内に連絡が来ると聞いていましたが、その日のうちに内定の連絡があり、決断のスピードにも驚きました。

覚悟を持ってリサーチと行動を続けることで、「ここだ」と思う企業に巡り合える。

転職していかがですか?

いろんな機会に恵まれ想像以上に忙しい1年でしたが、それ以上に楽しく充実しています。

沖縄は街や人にパワーを感じます。中国でも感じたことですが、これから伸びる街にはエネルギーがありますね。

転職して良かったと思うことは?

自分の目指す仕事や働き方に近づいたと感じます。一方で、経営企画部はバランス感覚が求められる仕事です。会社からのオーダーと、自分が大切にしている軸のバランスを取りつつ、時には良い意味ではみ出しながら、担当部門や現場にも首を突っ込んでいきます。客観的な視点と仲間を大切にする想い、そしてポジティブさを大切にしています。

困っていることや課題はありますか?

海外で17年も生活していたので、マイナンバーや社会保険がないところからのスタートとなり、日本に慣れるまでに多少時間が掛かりました。あとは沖縄の家賃は想定以上に高かったです。

業務面については、中国ではGoogleが使えないので、初めはGoogleツールでの業務進行に戸惑いました。他に課題といえば、沖縄の食べ物が美味しすぎて太っていくことぐらいでしょうか(笑)。

生活面の変化はありましたか?

海が近いので、仕事帰りにふらっと夕陽を見に行っています。上海は大都市で自然がほぼなかったので、美しい海が近くにあるというのは何よりの価値です。

夏は毎週末のようにシュノーケリングを楽しみました。妻は自動車の免許を持っていなかったのですが、沖縄に来てから免許を取得して今はカーライフを送っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私は転職活動を始めてから内定まで3年かかりましたが、その間も目の前の仕事には全力で向き合ってきました。辞める覚悟があるなら、思い切って自分がやりたいことを提案して動いてみると良いと思います。「自分が辞めたら会社が困る」という考えは自己満足に過ぎません。

一方で、私は当初働きたい場所が決まらず、転職活動が長引いたことも事実です。何をしたいのか、どんな場所で働きたいのか明確にする必要はあります。

また、焦らないことも大切です。年齢を重ねてからの転職は時間がかかることもありますが、覚悟を持って諦めずにリサーチと行動を続ければ、私のように「ここだ」と思える企業に巡り合えるはずです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
長濱 雅徳

アイムホーム社は沖縄を代表するハウスメーカーです。中倉さんとの出会いは、奇跡的なものでした。海外で転職活動を進める中倉さんが、私の出演していたYouTubeをご覧になり、連絡をいただいたことがきっかけでした。

その後、沖縄で転職先を模索される中、折よくアイムホーム社からホテル事業部の責任者を探しているという話をいただき、両者のご縁を繋げました。

両者の「地域(沖縄)を盛り上げていきたい」という熱い想いが一致し、同社の会長や社長、取締役の面々とお会いいただく中で、中倉さんがこれまで培われてきたスキルやスタンス、お人柄が評価されたこと、また、丁寧にやり取りしていただいたことが決め手となりました。

入社後のご活躍についても多く耳にしており、入社から約1年で「取締役 経営企画部長」にまで昇進され、存分に経験とスキルを発揮されています。こういったご縁をこれからも繋いでいくことで沖縄をより盛り上げていく、その一助になれればと考えております。

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