転職成功者インタビュー

株式会社サイダス
佐藤恵里香さん(仮名・インサイドセールス) 29歳

東京から沖縄へ。これからの人生は、自分の好きな場所で新たな出会いを楽しみたい。

沖縄のIT企業「サイダス」で働く佐藤さんの転職のきっかけは、新しい環境への渇望だった。

「今までと違った環境で、今まで会ったことのない人たちと働いてみたい!」そんな想いを抱き、大好きだった沖縄への移住を決断。今までのキャリアを存分にいかせる仕事を沖縄で見つけた。

沖縄に根を下ろしながら、全国の顧客を対象にインサイドセールスとして活躍する佐藤さんに、転職後の感想や沖縄の暮らし心地を伺った。

※本記事の内容は、2020年4月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで100日間

転職前

業種
外資系ITハードウェアメーカー
職種
法人営業
業務内容
ハードウェアの代理店営業

転職後

業種
タレントマネジメントシステムのSaaS系ITベンチャー
職種
インサイドセールス
業務内容
人事系クラウドサービスを法人クライアントの課題に合わせ提案、導入。インサイドセールス部門の立ち上げ。WEBマーケティングからの集客。各部門と密に連携し受注プロセスを改善。

やりがいはあった。でもそれ以上に、プレッシャーも大きくなっていった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

沖縄で人事や経営者向けのクラウドサービスを開発・販売する株式会社サイダスで営業をしています。システムの導入を検討している企業への営業活動で、WEBマーケティングやイベントなどでコンタクトのあったお客さまに対するサービスの紹介や各種資料送付などが主な業務です。

クラウドサービスなのでお客さまは全国各地にいらっしゃいますが、私自身は沖縄からオンラインやメールで商談を進めています。また、現在は主に販売代理店の営業を担当しているため、各地の代理店の営業と協力することで、沖縄にいながら全国のエンドユーザーへの提案を行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は東京で、都内の大学を卒業してコンピュータ関連の大手メーカーに就職し、東京本社で6年半働いていました。職種は営業で、サーバやストレージ製品と、それに付随するサービス・ソリューションを販売パートナーに対して提案する仕事でした。

最後の3年は取引額100億円以上のディストリビューターを担当。自社と販売パートナーとのビジネスがどうしたら拡大、発展できるかに取り組んでいました。

転職のきっかけは?

前の会社では人にも恵まれ、やりがいもあったのですが、30歳になる前あたりから「これ以上ここでキャリアを重ねていくのは、自分のビジョンとはちょっと違うのかな?」と思うようになったんです。ずっと東京で生活し、働いてきて「そろそろ環境を変えて、今まで会ったことのない人たちと仕事をしてみたい」と思うようになりました。

また、仕事のプレッシャーも日々感じていました。文系出身のためか、ITのハードに対してはどうしても苦手意識がぬぐえなくて。その一方で、求められる目標額はどんどん大きくなり「このままでいいのか?」という気持ちも募って行きました。

自分が好きな環境で生活したい、と考えたこともきっかけの一つです。沖縄は趣味のダイビングを楽しむために、年に3~4回訪れていました。沖縄の知り合いも増えてきていたので、寂しくなさそうだと思いました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手の転職サイトで探していたのですが、「転勤あり」という求人が多かったんです。そんなある日、東京駅でリージョナルキャリアが主催するU・Iターン転職相談会のポスターを見かけました。それで「沖縄の仕事を紹介してもらえるかもしれない」と考え、リージョナルキャリア沖縄に登録しました。

オンライン面談を経てすぐに求人情報をいくつか紹介され、そのうち3社の面接を東京で、2社を沖縄で受けました。「沖縄にも意外といろいろな仕事があるんだな」という印象でしたね。

今の会社に決めたポイントは?

最終的には2社から内定をいただきました。待遇はどちらもほぼ同じだったので悩みましたが、サイダス社のほうが今までの経験を生かせると思ったんです。当社は自社の製品をチームで協力して販売していくスタイルで、そこが前職と共通していました。また面接で話した沖縄の責任者も、その他の社員も、とても明るく好印象だったので、ここならすぐに溶けこめそうだと思いました。

毎日がのんびり、ストレスフリー。以前の生活にはもう戻れない。

転職していかがですか?

顧客対応には慣れていたので、仕事はすぐになじめました。ただ提案する製品が変わったので、覚えるのは大変でしたね。

また、最初は会社の規模の違いや意思決定の部分にもギャップを感じました。前の会社は決定した目標に向かって、上司が方向性を示してくれていたので、何をするべきかが明確で動きやすかったんです。会社の知名度もありましたしね。でも今の会社は100名ほどのベンチャー企業。知名度もまだ高くないですし、物事を決めるのも全て自分たちです。営業戦略なども、行動しながらより良いやり方を見つけていくスタイルのため、最初は戸惑いました。

人間関係は全く問題ありません。前の会社は自分より年上の社員が多かったのですが、今は同世代か年下の社員しかいないのでコミュニケーションもとりやすいです。ただ、そういう意味でも私たちが率先して引っ張っていかないといけない環境です。

生活面の変化はありましたか?

今は那覇市内に住んでいます。通勤時間はゆいレール(モノレール)を使って20分くらい。1LDKのマンションは東京時代と同じくらいの広さですが、それよりもずいぶん安い家賃で築年数の浅い物件に住むことができています。

休日の過ごし方も変わりました。東京にいたときは買い物が多かったのですが、沖縄に来てからはドライブによく行くようになりました。特に、道の駅は地場の野菜などが安く手に入るので頻繁に行っています。

あと、仕事終わりに飲みに行ったときもタクシーで帰れる距離なので、終電を気にする必要がなくなりました。おかげで週末に飲む時間は長くなりましたね(笑)。

困ったことや課題はありますか?

困ったのは、洋服にカビが生えたこと(苦笑)。沖縄は高温多湿なので、カビが生えやすいんですよ。でも暑さ自体はそんなに辛く感じませんね。日差しは強いけれど、沖縄は島なので風通しが良いんです。むしろ東京の暑さの方が体に堪えていました。

転職して良かったと思うことは?

いろいろな人と仕事ができるようになったことです。前の会社は、似たようなタイプの人が多かったように思いますが、今の会社はいろいろな業界の経験者が集まっています。物事を決める時には考え方が違うので悩むこともありますが、その分さまざまなアイデアも出し合うことができますし、非常に学ぶことが多いです。転職を経験して、考え方はとても広がったと思いますね。

また以前は自分の仕事だけを考えていればよかったのですが、今はベンチャー企業ですから、ビジネスそのものを育てていく必要があります。任される範囲も広いし、視座は高くなったと思います。自分が今どれだけ頑張るかで会社の2年後、3年後が変わるので、責任もやりがいも感じます。

また生活面では、都会的な疲れやストレスがなくなりました。またあの環境に戻れと言われたら、難しいかもしれません。

沖縄の住み心地はいかがですか?

まず、寒いのが苦手なので、暖かいのがうれしいです。東京と比べると人も少ないので、満員電車や人ごみのストレスも減りました。ゆいレールの朝の混雑も、東京に比べたらかわいいものです。生活の不便も特に感じません。最新のカフェやショップはないですが、そこは気になりません。人も温かいですし、沖縄を選んでよかったと思っています。知人たちも「ほんとうに沖縄に来たんだ!」と大喜びで迎えてくれました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私も、移住について不安がなかったといえばうそになります。でも、行かないで後悔するよりも、行ってみて大変な思いをするほうがいいと思ったんです。もし環境を変えたいという気持ちがあるのなら、人によって状況は違うと思いますが、自分が責任のとれる範囲で、挑戦してみたらいいのではないでしょうか。戻ろうと思えば、いつでも戻れますしね。

自分が積み上げてきたものを信じればいいと思います。移住にはコストもかかりますが、人生を豊かにするための投資と思えばいいのではないでしょうか。一つのところにずっといるより、視野も人のつながりも広がるのでオススメです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
島村 賢太

東京生まれ、東京育ちで生粋の都会っ子の佐藤さん。名門高校、名門大学を卒業されて、グローバル企業でご活躍されていました。その順調なキャリアから、バリバリのキャリアウーマンを予想しておりましたが、実際にお会いするととても物腰が柔らかく「お人柄の良さとロジカルさを併せ持たれた方」というのが第一印象です。

東京で培ってこられたキャリアを活かしつつ、これまでの大企業で経験できないキャリアを積んでいただきたいと考え、ITベンチャー企業であるサイダス社を提案し、無事内定。当初は「本当に沖縄に来て、馴染んでいただけるだろうか?」と思っておりましたが、その心配はよそに、現在では趣味のSUP(スタンドアップパドルボード)などを通して、沖縄ライフを満喫されていらっしゃるご様子。先日お食事をご一緒しましたが、その充実ぶりが伝わってまいりました。

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