地域情報ブログ

その他2025.08.01

KOZAROCKS 2025から読み解く、沖縄経済とスタートアップの現在地

こんにちは。

リージョナルキャリア沖縄のコンサルタント、島村です。

地域経済とカルチャーが交差する──注目イベントKOZAROCKS 2025

2025年7月、沖縄市・コザで開催されたイベント「KOZAROCKS(コザロックス)」。今回で5回目の開催となる本イベントは、音楽やアートを楽しめるフェスの雰囲気を持ちながら、地域経済や地元企業・スタートアップによる新たな挑戦に触れられるユニークな場として、今年も多くの注目を集めました。

会場となったミュージックタウン音市場やX-BORDERには、沖縄県内外から多様なプレイヤーが集まり、企業や行政、大学、起業家同士が立場や業種を越えてリアルにつながる場となっていました。

沖縄ではいま、地域の課題を起点に新たな価値を生み出そうとする企業が増えています。観光・IT・ものづくり・スタートアップ──さまざまな領域で挑戦が始まっており、KOZAROCKSは、そうした動きを可視化し、つなぎ、次の可能性を引き出す場として、地域内外から注目を集める存在になっています。

登壇企業から見える、沖縄発ビジネスの最前線

KOZAROCKS2025では、地域をリードする企業の経営者やキーパーソンが登壇し、それぞれの立場から未来へのビジョンを共有しました。以下、登壇者とともにその企業を一部ご紹介します。

■株式会社アルファドライブ 麻生 要一 氏

沖縄スタートアップエコシステムの中心地・コザに拠点を置き、起業支援とアート活動の融合を実現する麻生氏。ユーザベースからのTOBを経て再独立を果たし、再び自らの手で地域に根ざした支援を展開。2022年には「KOZA ENTREPRENEUR ART GALLERY」も開設し、地域経済と文化のハブとして存在感を高めています。

■株式会社okicom/株式会社RP 小渡 晋治 氏

沖縄の老舗IT企業を承継しつつ、複数の新規事業を展開する小渡氏。伝統工芸や教育、DX/GXなど、地域資源を軸にした幅広い領域での起業を進める姿は、まさに"地域に根ざしたイノベーター"そのもの。okicom副社長として、沖縄経済の変革に挑戦しています。

■オリオンビール株式会社 齋藤 伸太郎 氏

老舗企業でありながら、齋藤氏は「沖縄発の製造業初のIPO」という未来を見据えた仕掛け人。IRやサステナビリティ、ガバナンスといった領域を横断しながら、社会課題の解決を目指す取り組みは、企業価値と地域貢献の両立に挑戦する好例といえます。

■EF Polymer株式会社 下地 邦拓 氏

米国・ワシントンDCや外資系コンサルを経て、地元沖縄に戻り、現在はOIST発スタートアップであるEF PolymerのCOOを務める下地氏。スタートアップと自治体、大学が連携する新しい形の地域共創モデルをけん引し、沖縄の持続可能な未来を形づくっています。

■株式会社福地組 福地 一仁 氏

那覇市東町に交流拠点「Have a good day」を開設するなど、建設業の枠を越えて街づくりに挑む福地氏。国内外でのM&A経験を活かしながら、地域での持続可能なまちづくりと事業成長を両立させています。

このように、KOZAROCKSに登壇した企業は、どれも"地域との関わり"を軸にユニークな展開を行っており、キャリア形成の観点からも非常に魅力的です。

地域と関わるキャリアを、沖縄で。

KOZAROCKSで見えてきたのは、地域の可能性を信じ、自ら行動を起こすリーダーたちの姿でした。登壇企業の多くは、ただの事業成長を目指すだけでなく、「地域とどう関わるか」「何を未来につなげるか」という視点を軸にしています。

このような企業では、組織の一員として与えられた業務をこなすのではなく、自ら考え、周囲と連携しながら前に進む力が求められます。一方で、そうした環境だからこそ、都市部では得がたい経験や裁量のある働き方を手に入れることができるのも事実です。

「地域に根ざした仕事がしたい」「事業づくりに深く関わりたい」「沖縄でキャリアを再構築したい」──

そんな思いをお持ちの方にとって、いま沖縄には確かな選択肢が生まれつつあります。地域に関わる仕事を考えるなら、KOZAROCKSのような場に一度足を運んでみるのもおすすめです。

私たちリージョナルキャリア沖縄では、地域と関わる働き方や企業との出会いをサポートしています。関心をお持ちの方は、ぜひご相談ください。

登壇企業の関連求人(一部)

KOZAROCKS2025に登壇した企業の中から、現在募集中の求人情報を一部ご紹介します(※2025年7月時点の情報です。掲載終了の可能性もあります)。

|オリオンビール株式会社|IR担当(幹部候補)

沖縄発のIPOをめざす老舗企業でのIRポジション

<勤務地>沖縄県豊見城市

<想定年収>500万円~700万円

<主な職務>IR戦略の企画・実行、投資家対応、開示書類作成、IPO準備関連業務

<求人詳細>https://rs-okinawa.net/job/detail/20/1773

|株式会社福地組|ZEH建築営業 プロジェクトリーダー候補

<勤務地>沖縄県中頭郡嘉手納町

<想定年収>400万円~550万円

<主な職務>建築営業職として、ZEH(ゼロエネルギーハウス)関連の新技術や太陽光発電を活用し、CO2削減や環境に優しい次世代のまちづくりを推進

<求人詳細>https://rs-okinawa.net/job/detail/20/1660

|EF Polymer株式会社|Research and development of organic superabsorbent polymers

Innovating to solve the water shortage problem / O

<勤務地>沖縄県国頭郡恩納村

<想定年収>350万円~550万円

<主な職務>Product design, polymerization experiments, scale-up prototyping, and manufacturing transfer for the developed products

<求人詳細>https://rs-okinawa.net/job/detail/20/1717

沖縄でキャリアを築きたい方へ

都内や国内外でキャリアを積んだみなさま、次は魅力的な沖縄で新たな挑戦を考えませんか?

沖縄が好きな方、地域に貢献したい方、ぜひお話をお聞かせください!

あなたにマッチするポジションを探し出すお手伝いをいたします。非公開求人もご提案可能ですので、転職支援サービスにご登録後、お気軽にご相談ください。

転職支援サービスに申し込む(無料)

この記事を書いた人

コンサルタント 
島村 賢太

バックナンバー

その他

2025.08.15

沖縄県の2025年6月の有効求人倍率

リージョナルキャリア沖縄のスタッフです。今回は、沖縄県の2025年6月の有効求人倍率を紹介します。 沖縄県の有効求人倍率の推移 沖縄県の有効求人倍率は35カ月連続で1倍超えを維持し、安定した求人需要が続いています。全国平均は1.25倍前後で推移しており、全国水準との差はあるものの、県内の求人需要は安

レジャー

2025.07.24

沖縄の夏を楽しみ尽くす!イベント・花火大会特集

こんにちは。リージョナルキャリア沖縄のスタッフです。 いよいよ夏本番の沖縄では、7〜8月に県内のあちこちで祭りや伝統行事が開催され、街全体がにぎわいに包まれます。 観光客だけでなく、地元の人や移住者も一緒になって楽しむ空気感は、他にはない沖縄らしさのひとつ。今回は、「家族で楽しめる沖縄の夏イベント」

その他

2025.07.18

沖縄県の2025年5月の有効求人倍率

リージョナルキャリア沖縄のスタッフです。今回は、沖縄県の2025年5月の有効求人倍率を紹介します。 沖縄県の有効求人倍率の推移 沖縄県の有効求人倍率は34カ月連続で1倍超えを維持し、安定した求人需要が続いています。全国平均は1.25倍前後で推移しており、全国水準との差はあるものの、県内の求人需要は安

その他

2025.07.11

首里城再建が生む新たな雇用|沖縄で"地域に関わる転職・求人"特集

こんにちは。 リージョナルキャリア沖縄のコンサルタント、島村です。 2019年の火災から5年――沖縄のシンボル・首里城は、2026年の正殿完成を目指して着実に復元が進んでいます。かつての朱色に輝く姿が焼失した日の喪失感は、今なお多くの人の記憶に残っていることでしょう。しかし、再建の歩みは止まらず、県

その他

2025.07.04

沖縄の台風シーズンに注意!移住前に知っておきたい暮らしの備え

こんにちは。 リージョナルキャリア沖縄のスタッフです。 沖縄への移住を考えるとき、多くの人が気になるのが「台風」。特に子育て世帯にとって、安全や生活への影響は大きな関心事です。 この記事では、沖縄の台風事情をデータと地域の暮らしの視点から整理し、リアルな対応策をご紹介します。 沖縄では自然とどう向き

他の記事を検索する

検索

ページトップへ戻る